特に何も考えなくても年齢を重ねるに連れて「お金」を稼ぐために「仕事」を選択する時がやってきます。
本当は選択肢なんて山ほどあるのに、様々な感情から選択肢を自分で決めて、その範囲内で自分で仕事を決める人が大半だと思います。
なんで仕事をするのかと言うとそれはお金を得るためであり、ここに関して深く考える機会って本当に少ないと思います。
いざ社会人になるとどんどん毎日に追われ、目の前の問題を解決していく事が優先となり、さらには様々な責任が追加されいつしか心のどこかで「こんなもんだよね」「仕方ないよね」と思い、それもいつしかなくなっていく・・・。
僕は独立したい願望がとても強く、そしてインターネットビジネスを知ったことで大資本がなくても個人で起業できることが身近に感じれたため、「お金」がたくさん稼げれば問題は解決するし、自分で起業すれば「仕事」も自分が満足いくものとなり、すべて想い描いたものとなり、うまくいくはずだと本当に思っていました。
現実の世界では周囲を見渡すと愚痴や不満が蔓延していて、もちろん理不尽な事も多々有り、ここから抜け出したい、そのためには起業してお金をたくさん稼がなければいけない、とずーっと思っていました。
でも「お金」がたくさんあっても、「起業」したとしても、それだけでは満足いく人生は送れませんでした。
自分の本心を置き去りにした結果、まったく面白くなかった。
会社員時代、早く結婚して子どもを授かったことも有りとにかくがむしゃらに働いていました。
13年働きましたが、毎月の給料で余裕があったなぁと思えた月は振り返ると数える程度しかなく、何をしていたんだ・・・と今は思います。
あまり他の職種の給料や、身近な他人の給料には関心が無く、インターネットの世界の月収000万円みたいなものばかり見ていたので、自分の給料がどれくらいの水準なのかはよく分かっていなかったのですが、今振り返ると決して少ない方ではなくむしろ多い方だったようです。
年収1000万円というものを一つの基準としたとして、それに近いところまで最終的にいけたのですが全く金銭的には余裕がありませんでした。
当時はなんでなのか分からなかったのですが、原因は明白で、
「お金」に関してきちんと考えなかったこと、
パートナーときちんとお金に関して話さなかったこと、
自分の欲求を満たすためと対人間の様々な問題は覆い隠すためにお金を使っていたこと、
この感覚でお金を使っていた結果全くお金に余裕がない13年間でした。
また、会社員を辞めて半年ほど個人事業主として活動しました。
安定なんていらない、大きく飛躍するためにはリスクを取らなければいけない、稼ぐためにはなんでもしなければいけない。
いつの間にかどこかの情報で思考は埋め尽くされていて、せっかく起業したのに自分の本心は置き去りでした。
今考えても甘すぎてビックリするくらいの甘すぎる思考で、起業というものを捉えて、そしてお金を使っていたので、もちろんお金が貯まるわけも無く、半年しか個人事業主としての期間は持ちませんでした。
現実をきちんと見ることは悪いことじゃない、むしろ必要なこと。
個人事業主を辞めようと思った時の僕の状況は本当に最悪でした。
家賃は払えないヒモのような状態で、税金は払えないし保険証は取り上げられるし、もう底辺も底辺です。
ここまできてやっと、本当遅すぎですけど現実を直視しました。
こんな状態まで落ちたってことは色々と自分は間違っていたんだと認め、そしていつもどこかで持っていた
「お金を稼げばなんとかなる」
「起業して事業がうまくいけば全て解決する」
「奇跡的に今の状況が改善する時が来る」
という思考を全て捨てました。
言うなればこれまでの自分の行いを自分で全否定しました。
現実に目を向け、
どうしたら良いか、
何がしたいか、
何が必要か、
何が問題かを突き詰め、
そのために
具体的に且つ現実的に実現可能な案でどうしたら良いか、
今すぐでなく数年後にどうなっていたいか、
そのためにどうするか、
これらをとことん自分に正直になって向き合いました。
一時的に夢を諦めたような形になってしまう気がして、現実的な選択はなかなかできなかったのです。
リスクに目を向けることは、夢実現の可能性をどんどん小さくする気がしてきちんと見れていなかったのです。
自分の人生なのに、誰かや何かが劇的に自分の人生を変えてくれると思っていたのです。
きちんと現実を見て、自分の本心に正面から向き合って、
誰かの言っていた人生、誰かが送りたいといっていた人生モデルではなく、
自分が心から送りたいと思う人生を生きようと決意し、
それに向かうために現実的な選択をし続けたから今の僕があります。
理想の人生、理想の働き方への思いは決して無くさず、
それを実現するために現実的にお金と仕事を決めていく。
このバランスが本当に大事だと思います。