生きていくために必要なもののひとつがお金で、自分の時間や能力を様々な形で提供しその対価として得られるのがお金。
お金の使い方に関して特段学ぶこともなく育ち、学んだとしても無駄遣いはしちゃいけないよ程度だと思います。
会社員になると毎月決まった日にお金が入ってくるので、使い方も雑になりがちなのですが、
雑に使ったお金は戻ってくることはなく、きちんと考え意思をもって送り出したお金は様々な形で返ってきます。
なんとなく使っているお金を少なくする。
大人になればなるほど1円も使わない日というのは少なくなってくると思います。
お昼のご飯屋さん、帰りに寄ったコンビニなど多くの商品の中から自分で選んでその代金としてお金を使っています。
社会人になって働いていれば、決まった日には自動的にお金が入ってくることから、
今手元にあるお金で何が出来るかという前提条件のもと選択してお金を使っていると思います。
給料日前に苦しくなる人とかはこの典型です。
毎回毎回1円に至るまでしっかりと考えお金を使うということは実際問題厳しいと思いますが、
なんとなくや単純な欲求に負けてお金を使っていると、いつの間にか手元のお金はなくなり、
あとから何に使ったんだろう?ということになりがちです。
資産家や不労所得を持っている人など、溢れるほどお金が入ってくる人や、すでに持っている人はそんなに考えなくても良いと思うのですが、
そうでない場合の人がほとんどで、そういう人ほどお金を雑に送り出します。
借金をしてまでお金を使うということはないけれど、耐えればまた入ってくるし、まぁいいや程度の気持ちでお金を使ってしまう。
だからお金が手元に残らず、貯まらない。
確かに毎月の収入内に支出を抑えれば、生活は成り立ちます。借金をすることもない。
もちろんそれで問題はないのですが、
今手元にあるお金の大切さと、使おうとしているものに価値があるのかをしっかりと考えるべきだと思うのです。
意思をもって使ったお金の場合、結果に敏感になります。
なんとなく使ったお金の場合、特に考えることはありません。
前々から食べたいと思っていたラーメン屋さんのラーメンの味ははっきりと覚えているのに、
マクドナルドのハンバーガーの味はそんなに覚えていない。
すごく欲しかったブランドの服は買うことで満足感や充実感も得られるのに、
友達の買い物についていったセールでなんとなく買った服はよほど気に入らない限り特段思うこともない。
手元にあるお金の価値や大切さが分かっている人は、お金を意思をもって明確な理由のもとで使います。
特に何も考えていなかったり、その大切さが分からない人は手元にあるお金でできることにお金を使います。
お金の大切さ。
お金は大切だと思いますが、お金が全て決めるとは思っていません。
ましてお金があれば全て解決するとか、お金があれば何でも叶うとは思っていません。
そういう意味ではなく、自分が得たお金の価値、どうやってそのお金を得ているか、どれだけ大切かをきちんと考えるべきだと思うのです。
お金は提供したものの価値の対価として得ることができます。
会社員は自分の貴重な時間を捧げ、その会社が求めるものを業務としてこなし提供する事で、
その対価として給料を得ています。
もはや当たり前のように進学して、就活して、就職しますが、
貴重な人生の自分の時間を提供しているのです。
多くの時間を費やして、スキルを習得してるから、
毎日の日常を過ごしているだけでお金が入ってくる状況を作れていますが、
決して自動でお金が入ってきているわけではありません。
とてもシビアに自分が提供できるものの価値にあわせた対価分のお金しか入って来ていないのです。
だから入ってくるお金の量は有限です。
ラッキーパンチでお金が多く入るときがあったとしても、結局自分の器以上のお金は入ってきません。
入ってくるお金の量にあわせて、その範囲内の支出に抑えて出来る範囲で生活するというのも一つの生き方です。
でももし理想の生き方や、人生でやりたいことが明確であるならば、
大切なお金を意思を持って使わない限り、自分の器が広がることはありません。
例えば10万を出す機会があったとします。
仮に無駄に終わったとしても、数ヶ月ちょっと切り詰めた生活を送ればまぁ生活できるなと考えて、まぁいいやで出してしまうのか、
それとも、
仮に無駄に終わったとしたら、普通に戻すためにさらに数ヶ月の時間を要しその時間も無駄になるから、そうしたら10万円以上の時間の無駄になると考えたうえで、限りなく無駄にならない対策を取った上で10万円出すのかでは話が全然違ってきます。
お金に縛られることはないし、お金は自分が何か得たいもの、やりたいことを実現するためのツールだと思っています。
しかし、自分の貴重な時間と能力を提供した対価として得た大切なものであるということを忘れないでください。
なんとなくや、まぁいいやで送り出すお金を最小限にし、
意思をもって、自分の理想を実現するために送り出せるようにしましょう。