勤めている会社に対し不満が一切なくて、骨をうずめたいと思える会社なら特に問題はないのですが、
大小の差はあれど不満を持ってしまうものだと思います。
いわゆるブラック企業であったり、精神崩壊を招くようなパワハラ・モラハラが横行している会社なら、
早急に転職を考えるべきだと思いますが、
そこまでではないけれど上司や同僚、仕事内容ややりがい、給与体系などに不満を持ち、
このまま働き続けて良いのかな?と疑問に思う時は必ずあると思います。
僕自身ももちろんありました。
僕は結局13年最初の会社に勤務し続けたのですが、転職するまでにやっていてよかったなと思うことがいくつかあります。
もし今ぼんやりと転職を考えているのなら、ぜひ一度こんな考えもあるんあだなという程度で読んでみてほしいと思います。
常に上の職位を目指して仕事をするべき。
新しい環境と覚えることがたくさんあり、あっという間に時間が過ぎていく新入社員の時期を越えると、
環境や仕事にも慣れ、後輩も出来て、今までと違ったものがたくさん見えてくると思います。
その中で必ず出てくるのが上司への不満です。
不満の原因は、分かっていない、仕事をしていない、仕事ができない、横柄だ、不公平だ、コミュニケーション不足だ、
上に媚びていて下に厳しい、などなどたくさんあると思います。
ここで書き連ねたのは過去自分が上司に対して持っていた不満の一部なのですが、ぱっと思いついただけでもこれだけありました。
上司への不満がどう頑張っても耐えれるものではなくて、いろいろ策を講じてみたけどどれをやっても無理で、
もうどうしようもないという状態であれば無理してその会社に居続ける必要もないと思います。
時間は有限ですし、あなたの人生はあなたのもので、あなたが選択すべきものなので。
だけれどそこまで深く考えていない場合や、自分の考えだけの偏った考えであると思える場合、
いろいろと対策を試していない場合などは、辞めようと思う前に試してほしいと思うことがあります。
それが上司の立場になって考えてみるということです。
実際のところ上司の立場になってみないと分からないことは確実にあります。
自分が不満を持っていた上司と同じ職位になった時、
初めて気づいた重圧や責任、会社からの要求など、求められるべきものと責任は圧倒的に変化することを知りました。
また、部下に対する責任が段違いに大きくなることも痛感しました。
これは自分が当時不満を持っていた上司の職位まで登ることが出来なかったら知りえないことでした。
経験が少ないうちから上司の立場になって考えることは難しいことだと思います。
上司の仕事ってなにやってるんだろうな?と思うことの方が多いと思いますし。
ではなぜ上司の立場に立って考えてみることが大事かをご説明します。
幅広い視点を持ち、問題点を発見し、対策が打てるようになることはあなたの武器になる。
自分一人で完結する仕事に就かない限り必ず仕事を遂行するためには他者との関わりが発生します。
大抵の会社は部署が複数分かれており、部署単位で関わることもあると思いますし、
一つのプロジェクトをチームで進めるような業務形態もあると思います。
他者と仕事を進めるときに、相手を理解することはもちろんですが、
最終的なゴール地点を共有することや、相手のスキルを見極めること、
組織を円滑に運営するための気配りや心遣いなど多くの意識するべきポイントがあります。
このポイントの引き出しをどれだけ保有しているかによって、
その組織の達成度や成果は変わってくるのですが、このポイントというのは書籍等で知識として知ることは出来ても、
実際に人や状況に合わせて使いこなせるようになるには経験が必須だと思っています。
この経験はある程度上位の職位になって人や業務や実績を管理する立場にならないと得ることができません。
もちろん自分の職位がまだそこまでではない時でも、部下を持つことはありますし、プロジェクトに関わることはあると思います。
ですが、前述したようにある程度上位の職位に就いた場合しか分からないことが確実にあります。
上位の職位に就くことが出来る人というのは、それまでのステップで成果を出してきた人、
言い換えるならそれまでのステップで習得するべきものを習得してきた人です(もちろん例外の方もいます。)
経験があるから見える視点、気づく問題点があり、
経験があるからできる対応策や、思いつく改善案があるのです。
また上位の職位につくことで、部下を管理しなければいけません。
全員が自分の理想の働きをしてくれる部下であればよいのですが、残念ながらそんなことはありません。
一人ひとり得手不得手があるのは当然で、性格も様々です。
そんな部下とコミュニケーションを取り、十分に成果を発揮させる環境を整えて良いパフォーマンスを出させない限り、
自分が管理する組織全体の成果を得ることは出来ません。
一人で乗り切ることができる仕事量には限界があるので、部下を使って業務をこなさなければいけないのです。
転職や転勤など職場環境が変わることは起こりうることだと思うのですが、
この能力はどこにいっても使えます。
仮にまったく畑違いの職種に就いたとして、
その職種の基本知識の習得は必要になりますが、知識をつけた後はこの能力が活きてきます。
実際に僕は全く畑違いの職種に転職しましたが、この能力の重要さと、自分がある程度使いこなせたことの恩恵を多々受けました。
これらは経験からの僕個人の考えなので、誰でも当てはまるわけではないと思います。
ただ仕事をするうえで上位職位の人の視点を持つことができ、
上位職位の人が求めているものや、業務を円滑に進むように痒い所に手が届く仕事ができるのは確実にあなたにとってプラスになります。
最終的にどんな仕事の仕方をするかはそれぞれの人生なので自由です。
ですが、社会人として歩みだした自分の人生の大半の時間を費やしているのが会社の時間であるので、
ただただ不平不満を持って終わらせるのではなく、自分の価値を上げる働き方をした方が結果的に良いと思っています。
自分の価値を高めるために、
上位職位の人の目線を持って働くことと、実際に上位職位に就いてみることは
とてもプラスになると思います。