自分の理想の生き方をするために、何か新しいスキル習得や学習が必要であったり、
今までの日常に何か新しいことを取り入れる必要がある場合、それを継続するためには強制力が必要です。
誰も見ていなくて、誰からも非難されない状況下で強制力を働かせるために、
その目的を明確にし、いろいろなものを乗り越える行動力を持ちましょう。
当たり前のように存在していた強制力。
義務教育に始まり、高校・大学・就職・会社員生活と、特に疑問を持たずに成長していきます。
学校に行くのは当たり前、進学するのも当たり前、就職するのも当たり前だし、毎日会社に行くのも当たり前。
様々な状況や理由でそうでない人生を歩む人もいますし、個性尊重や個の時代といわれる通り、
どんどん様々な生き方が尊重されてきてはいますが、いまだ大多数の人はこのルートを辿ると思います。
義務教育は文字通り義務ですし、中学以降ももう当たり前のように高校に進学し、
そのあと大学や専門を経て就職活動をして会社員になり、
社会人になったら給料を得るために会社に通勤するということに疑問を持つ人は未だ少ないと思います。
それ自体が悪いということではなく、
「そうすることが当たり前」という思い込みによる強制力が働いていることを理解してほしいのです。
全員がそうだとは言えないのですが、勉強が好きで好きでたまらなくてとにかく学びたいから進学する人や、
満員電車がとてつもなく好きで通勤することに喜びを感じる人はごく少数で、
大抵の人は特に深く考えることなくそのルートを辿ってきたと思います。
微分積分が将来何の役に立つか分からないけれど当たり前のように勉強し、
お金を稼ぐ手段も生き方もたくさんあるけれど、当たり前のように就職し会社員になります。
そうすることが当たり前だし、生きていくためにもやらなければいけないものとして認識され、
そこに強制力が働いているから、1日24時間の中の多くの時間を学校や会社に捧げているわけです。
言い換えるとそういう慣習や習慣が「そうすることが当たり前」という強制力を生み、
その強制力があるからそれらのことが出来ていたと言うことが出来ると思います。
自分の理想の生き方には「〇〇するべき」という強制力はない。
進学や就職とは違い、
自分の理想の生き方をすることや、自分の人生を楽しむために日常に新しい何かを取り入れることには強制力はありません。
すべてを捨てて、理想の生き方一本で生きていける人はすでにそれまでに努力を積み重ねて、
一本で生きていけるように準備してきた人で、
大抵の人は当たり前のようになっている会社員をこなしながら、
そこに理想の生き方をするための学習や努力や行動を追加していくというのがほとんどだと思います。
1日24時間の大半を費やしているのが仕事で、
残りの時間から睡眠や生活に必要な事項を除いたら残りは数時間という人がほとんどだと思います。
理想の生き方をするための学習や行動は自発的なもので強制力はありませんから、
極端な話「今日やらなくてもよいもの」です。
やらなかったからといって、誰かに非難されることもなく、給料がもらえないということもなく、
すべては自分の時間の使い方の選択に依存しています。
職種や職場環境、個人のスキルや評価により大小はあると思いますが、
仕事はやはりお金をもらうものですから厳しいです。
疲労困憊になるときもあれば、理不尽なことにストレスを抱えて帰宅することもあると思います。
帰宅してから翌日出勤するまでの時間をどう使うかは完全に個人の自由で、
ついつい様々な理由を見つけて楽なことや楽しいことに時間を使ってしまいがちです。
しかし、理想の生き方をするために学習や努力が必要な場合や、
普段の日常に新しいことを取り入れる場合はそれではダメで、
自分を律し、自ら強制力を発動して、
時間を管理して行動に移さなければ、現状から何も変わることはありません。
最初はヤル気に満ちていて、意気込みにあふれているので行動できても、
そんなものは3日くらいしか持ちません。
3日続いて、1週間休んで、また一念発起して3日続いて、また1週間休んででは、ほとんど変化はなく、
継続し続けていくことで自分の習慣にしてしまわなければ、目的は達成できず望んでいたものは手に入りません。
継続するためには自ら強制力を発動させることが必要で、
そのためには「自分は〇〇のためにこれをするのだ」という強い意志となる目的を明確にすることが必要です。
まず自分の本心に向き合い、自分の理想の生き方ややりたいことを明確にして、
その後は理想の生き方を実現するために必要なものを抽出し、それを行動案にまで落とし込みます。
例えばハンドメイド作家になって、
いつかは自分の作品だけで生きていけるようになりたいというのが本当の自分の理想の生き方だとしたら、
ハンドメイドのスキルが必要ですし、
作品を作る時間が必要ですし、
材料費も必要で、
ハンドメイド一本で生きていくと決断するためには、ハンドメイド一本でも生きていけると思える実績(収入面含む)が必要です。
となると会社員である今やるべきことは、
帰宅後の時間などの自分の時間を使用して、ハンドメイドのスキルをつけることと作品を作ることですし、
ハンドメイドの材料費を払っても生活が問題ないように収支状況を調節することと分かります。
やるべきことが分かったら次は具体的に行動レベルまで落とし込んでいけば良いのです。
最後はどれだけ本気で理想の人生を送りたいと思っているか、
言い換えるならば夢実現のために自分がどれだけ頑張れるかということに繋がるのですが、
本心に正直に向き合って自分の理想の生き方が明確になると、不思議と頑張れるものです。
自分の理想の人生が現状の自分の生活や仕事で満足できていないのなら、
理想に近づくために動けるのは自分しかいません。
誰かや何かの強制力が働くことはなく、自分が「こう生きたい」という気持ちが原動力となります。
体が悲鳴を上げているときは休んで大丈夫です。
ストレスの貯め過ぎは身体と心を蝕むので、ストレス発散も必要です。
その上で、自分で自分の人生を切り開いていくんだという気持ちと、
日々の自分の行動が自分の理想に近づくための手段だと理解して、
自分の理想のために自分の時間を使えるようになっていきましょう。