その他(雑記)

現状否定して、今の自分を正直に見つめてみる

自分自身のことってなかなか分かっているようで分かっていないものです。
マイナスポイントは見えにくくなり、小さなプラスポイントを都合よく解釈してしまったり、
他人の客観的な意見を素直に受け入れられなかったり。

その時点で自分が思うマイナスなことを受け入れることは、自分の可能性を自分で否定しまうような気がしてしまうのですが、
そうではなくその時点の状況や事実を客観的にきちんと見つめ、受け入れることで、
対策や次への方向性が見えてくるものだと思うのです。

現実はとってもシビア

以前僕は多額の借金を抱えていたことがあります。
給料日には支払いでお金がほぼなくなり、あらゆる手をつかってお金を作ってはその場しのぎを続ける日々でした。

当時の僕は現実をなかなか真正面から見つめることが出来ず、
もう終わっている状況なのに現実逃避的な「自分はなんとかなる」という根拠のない自信と、
少しばかり稼げた副業がいつか大きく化けて大きく稼げるようになるはずだという小さなプラスを過大解釈して、
どんどんドツボにはまっていきました。

落ちるところまで落ちてそこで初めて自分の現状や、現状を引き起こした原因、
うまくいかなかった事例に関し、自分の主観を捨て去り客観的にみつめることができましたが、
言い換えれば、もうどうにも身動きが取れない状態になるまで自分を見つめ受け入れることは出来ませんでした。

現状を自分なりに顧みて、対策を立て改善しようとしているし,頑張っているという感覚は誰にもあると思います。
それはざまざまな場面に言えることで、
ダイエットしようとした人が全然痩せないのに、その原因に目を向けず自分は頑張っているのになかなか痩せないなぁと思うだけだったり、
なかなか素敵な人と出会えない人がその原因に目を向けず、運が悪いなぁと思うだけだったり。

根本にあるのは「自分はちゃんとしている」「しっかりやっている」という自負だと思います。

自分に落ち度はそれほどないと思い込んでしまっているから、
他者から指摘されても聞く耳を持てなかったり、聞いたとしても右から左に流れていきまったくその本質が見えなかったり。

でも現実はとてもシビアで、起きていることには必ず原因があり、
突き詰めていくとその原因が自分だったということも少なくありません。
原因は自分にあるのにそのことに気づかず、原因に対する間違った対策をいくら頑張ったところでうまくいくわけがないのです。

なぜ、なぜ、なぜ

現状を自分に非がある可能性も含めて、きちんと真正面からみつめる良い方法に、
ぼくは「なぜ」を繰り返すという方法を使います。

例えば自分なりにダイエットを頑張っているけど痩せない場合、
「痩せない原因は何だ?」という問いの答えが、「運動が少ないからだ」だとしたら、
今度は「運動が少ないのはなぜだ」?と問いかけ、その答えが「時間がないから」だとしたら、
次に「なんで時間がないんだ?」と問いかけていく感じです。

こうして問いかけを続けると、やがて「自分が〇〇だったからだ」という原因にたどりつきます。

先程の例だと、時間がない→仕事が忙しい→忙しいのに運動をすることで痩せようとしていた→無謀な計画を自分がしていたとなり、
自分の考えが甘かったために運動が出来ず、結果痩せなかったということが分かります。

これはあくまでも一例ですが、
自分にも非があるかもしれないという視点をもって、客観的に事実だけで「なぜ」を突き詰めていくと、
だいたい根本的な原因に突き当たります。

これは時に自分の甘さや、考えの浅はかさを露呈することになります。
でもそれはそれでいいのです。

ここで自己否定をどんどんしてしまうと、自分は何てダメな奴なんだろうとなってしまうのですが、
起きてしまったことは起きてしまったことで割り切るしかありません。

僕はダメな自分を反省しながら、
それよりもうまくいかなかった事実があったから、今一度原因をきちんと真正面から考えるようになり、
そのおかげで見えないようにしていた原因がわかり、対策を打つことができたと考えるようにしています。

最も大切なことは自分の目標を成し遂げることであり、
真正面から向き合いきちんと原因を突き詰めることは、具体的な改善策や対応策を考えることに繋がり、
結果的に目標を成し遂げる近道となります。

今回はダイエットを事例に上げましたが、これは自分らしく生きることにもつながります。

自分はどのように生きたいのか、なんでそう思うのかを突き詰め、
次に自分が思う生き方が出来ているのかを突き詰め、
その原因は何なのかを突き詰める。

自分は頑張っているとか、他がどうだとか、きっとうまくいくからとかそういう考えは一度横に置き、
現状を否定して、なぜ・なぜ・なぜと事実だけで突き詰めていくこと。
この時に自分に非があったとしても、それを認めて受け入れてあげましょう。

そして具体的に問題解決するための方法を考えて、その行動をすることが、
自分らしく生きていくことに繋がっていくのです。

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