その他(雑記)

日常に新しいものを取り入れるときに注意すべきこと

行動しまくっているときに陥りがちなのがあれもこれもと手を広げ過ぎてしまうこと。
目標に向かって突き進む中で必要なものや、
新たに習得しなければいけない知識や経験というのは必ず出てくるものです。
新しいものを取り入れることはとても大事なことですが、
取り入れただけで満足してしまいがちなので注意が必要です。

新しいものを取り入れた時のとても進んだという錯覚

新しいものを取り入れることはなんだか気分も晴れやかになるし、
確実に昨日の自分とは違うので前進している感覚を得ることができます。

新しい洋服は気分を上げてくれるし、新しく習得した技術は着実に前進している証拠です。
技術のように習得して初めて新しいものを取り入れることができたという場合は特段問題がないのですが、
新しい環境に飛び込んだだけではその技術を習得できるわけではありません。

例えばA君は海外旅行が趣味で、世界各国を旅したいという夢を持っていたとします。
ある時A君は、夢は持っているけど夢物語で何も行動していない自分が嫌になり、
一歩でもその夢に近づきたいと英会話を覚えようと思い立ちました。

英会話を覚える手段はたくさんあるけれど、
独学では難しそうだし、英会話スクールに通った方が続きそうだしきちんと習得できそうだからという思いで、
A君は英会話スクールに通うことにして手続きを済ませました。

昨日までの日常と比べたら英会話スクールに通うと決めたので一歩前進だとA君は満足げです。
頭の中では流暢に英語を話し、各国で現地の人と会話を楽しんでいる姿が目に浮かんでいます。

でもここが落とし穴なんです。

確かに何もなかった日常の中で夢に向かって動き出そうと英会話スクールに通うと決断したことと、
実際に英会話スクールを探し参加することに決めた行動は素晴らしいことです。

ですが、英会話スクールに通うと決めただけではもちろん英語が話せるようになるわけではありません。
いくら月謝を払おうとも、実際に話して、学んで、実践して、反省し修正してということを繰り返さないと、
英語を流暢に話せるようにはならないのです。

でも英会話に通うと決めたという行動はしているから、
何もしていなかった自分と比べたら行動していると満足してしまいがちなのです。

新しいものを日常に取り入れるときにはそのスペースが無いと無理

英会話スクールに通っただけでは英語を流暢に話せるようにならない理由はいくつかあると思います。
そもそも通っていなかったのかもしれませんし、
通ったとしてもその量が圧倒的に少ないのかもしれません。

日本人しかいない環境だったために実戦で通用しないのかもしれませんし、
そもそも自分の英語の基礎知識が低すぎる可能性もあります。

また当初の予定通り通うことができなかった場合、
時間が無くて行けなかったのか、
突発的な用事が重なり行けなかったのか、
そもそも無謀な計画だったなど、
その理由も様々だと思います。

今までの習慣の中に新しいものを取り入れた場合で、
それが習得するものであった場合(取り入れただけでは何も変わらない場合)、
その新しいものを、実際に想定した通りに自分が扱えるのかをきちんと考えないといけません。

時間は有限ですし、
自分のキャパシティーが急に広がるなんてこともまずありえません。

ということは新しいものを取り入れるためには、
その新しいものが入るスペースを日常の中で確保しなければいけないのです。

英会話の例でいえば、
日常の中で英会話スクールに通う時間、
スクールで学んだことを復習する時間、
実際に英語を話してみる環境や時間などです。

それぞれの時間の確保が難しいのであれば、
まずやるべきことは日常の中で不要なものをそぎ落とし、
止めるものを決め、英会話に必要な時間を確保することです。

その上で自分の能力を冷静に分析判断し、
確保した時間を有効に使用できるか判断する必要があります。

仮に時間は確保できても英語の基礎知識が圧倒的に低いのならば、
事前に1か月とか2か月とか過去に学んだ英語の基礎知識を復習し、
最低ラインまで基礎レベルをあげてから通いだした方が成長速度も速いと思います。

僕が実際によくしていたダメな例なのですが、
「海外旅行たくさん行きたいから英会話学ぼうと思っているんだよね」とか
「英会話スクールの体験行ってきたけど、やっぱり良かったよね」とか口に出すだけで、
実際はそんなことができる余力も時間もないのに見栄や自己満足で言ってしまうということがありました。

行動している風に見せたかったんだと思うのですが、
この頃は目的がブレブレで、自分がどう生きていきたいのかをあまり真剣に考えていませんでした。

真剣に向き合い、はっきりと自分の生き方か見えてきた今、
大切なのはやろうとしている行動ではなくて、
実際にやってみて習得することや経験することだと痛感しています。

前向きに行動をおこすことはとても大切なことです。
一方で、購入した、読んだ、一度やってみた程度で自分のものとして身につくことはほとんどなく、
習得したり自分の肥やしとなる経験とするためにはそれなりに時間が必要だというのが真実だと思います。

時間は限りあるもので、お金も貴重なものだから、
それらをかけるためにきちんと自分の日常を考えて、
実際に実践できるかどうかをきちんと判断してから、
行動するべきだと思います。

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