以前の僕は言い訳だらけでした。
それも致し方ないよね、どうしようもないよねと言えるような言い訳ばかり。
言い訳することで、自分を勝手に擁護していたんです。
勝手に他人の目を気にしていた。
僕は極端に怒られるのが嫌いです。
いまは物事が起こる原因はだいたい自分にあると思うようになったので、
だいぶ緩和されてきたように思いますが、
以前は怒られる=否定されていると感じていたようなところもあり、
とにかく自分の中で自分を守るための言い訳をたくさんしていました。
自分が100%悪い、自分のミスだと自覚しているときはさすがにぐうの音も出ないのですが、
他者が絡んだり環境が原因だったりすると、言い訳はどんどん出てきます。
本業で部下のA君のミスが原因で自分もミスをしてしまった場合などは、
A君が悪いんだと心の中で思います。A君がミスったから連動して自分もミスったんだと自分を守る言い訳をします。
僕は自分が正しいと擁護するような言い訳を並べることがいつの間にかとても得意になっていて、
頭の中で自分を悲劇のヒーローのように扱うような言い訳をよく考えていました。
さっきのA君の場合でいったら、A君は部下なわけで突き詰めていくと、部下を管理できていない自分が悪いわけです。
でも誰かから何か言われたわけでもないのに、自分を肯定するためにA君が悪かったんだと言い訳をしてしまう。
こういう言い訳を本当にたくさん思いつく奴で、
忙しいからできなかった
資金がないからできなかった
自分には向いていなかった
やっぱり本当に好きなことじゃないと続かないんだなど
誰かや何かのせいにする言い訳ばかりでした。
自分一人だけの個人的なチャレンジだったら、別に誰かに非難も否定もされようもないのに、
勝手に誰かから否定されることを無意識レベルで想像し、
それに対する言い訳を頭の中や、口に出してしていました。
言い訳に目を向ける。
成功者と呼ばれる人の考え方を一時期とても興味をもって読み漁っていた時期があり、
その中にすべての原因は自分にあると思うようにしている
という言葉がありました。
この言葉がとても衝撃で、真似をするようになります。
何か事象が起きた時、言い訳がたとえ出てきたとしても、そこからさらに一歩踏み込んで考えるようになります。
そうすると大概の自分が関わったことで発生するイレギュラーや問題は、
自分にも原因が少なからず必ずあるんだなと思うことができるようになりました。
例えば先程の部下のA君の例なら、
A君の普段の仕事ぶりや、作成する書類の精度を自分が把握していなかったこと、
把握していたとしても自分で見返さなかったこと、
A君を信じたのだとしたら、そもそもA君を信じようと思った自分の判断が間違っていたなど、
何かしら次に生かすために自分の行動を変える反省が見つかるようになりました。
こうして自分の行動や思考パターン、決定までの判断を毎回修正していくことで、
そもそものイレギュラーや問題が発生する機会がどんどん減っていきました。
言い訳が出てしまうときって、自分を擁護したいときだと思います。
誰でも失敗は嫌ですし、指摘されることや怒られることは嫌ですから。
でもイレギュラーなことや問題が発生するときは必ず原因があります。
仮に叱られたり、非難されたりしても、そのことだけに目を向け、落ち込んだり、思考停止するのではなく、
何が原因で、それを次に活かすためにどういう行動をこれから取ればよいのかと考えることで、
言い訳をする原因になった出来事は、次への行動への第一歩になるのです。
言い訳したくなる自分も認めてあげつつ、
一息ついて言い訳の原因を探ってみると、
どんどん変わっていくことを実感しています。