何か新しいことを始め、毎日続けようと意気込むことありますよね。
僕も何度もそう思ったことがあり、そして何回も続かず失敗してきました。
最初の意気込みが持つのは3日だけ。
新しいことを始めようとした時、最初はとてつもない意気込みと熱量を持っています。
それが心から楽しんでいることや、義務感や強制力が強いものならよいのですが、
そうでない場合、その熱量はなかなか続きません。
筋トレや読書、ウォーキング、ダイエット、
それぞれをやることは本当によいことなのですが、
僕にとってはそこまで緊急性は無いものばかり。
何回も続かないという失敗を繰り返して来たから、
続けるためにハードルを下げてみようと思い、
例えば読書であれば1日1ページ読むというレベルまで下げてみたものの、
それでも続きませんでした。
読書しなくても死ぬわけではないし、
仕事に影響があるわけでもない。
読書できる時間には、
TVとか飲みに行くとか、
簡単にできて楽しい誘惑はたくさんある。
年齢を重ねれば重ねるほど、毎日の習慣に新しいものを入れるのは困難になり、
強引に新しいものを入れようとしてもその熱意が持つのはせいぜい3日だけでした。
4日目以降で、今日はいいやと自分を甘やかす日が出てきて、
あとはもうなだれ式にどんどんやらなくなり、
最後は最初の意気込みなんて無かったことのようにいつもの日常に戻っていました。
完璧を捨てて、まずは続けることを目標にした。
うまくいかないパターンを振り返ってみたとき、
完璧にしようとしすぎていることが分かりました。
読書ならきちんと本を開いて、数ページ読む、
筋トレならとりあえず腹筋・腕立て伏せを10回はやる、
みたいに自分の中で最低限のレベルが勝手に出来上がっていて、
せめてそれを完璧にやらないと続けたうちに入らないと思っていました。
だから続いても1週間くらいで、完璧に出来ないからもういいやとなってしまい、
また続かなかったなという自分はダメだなという思いだけが生まれ、
次のことをしようとするまで時間を要します。
結果1年を振り返ったとき、ほとんど何も変わっていない、進歩していない自分がいました。
でも決して怠けていたわけではないんです。
本業はきっちりこなしていましたし、家族サービスもしていました。
ただ、限りある少ない自分の時間をうまく使えていなかっただけなんです。
というのも僕は、日常から何も減らさず新しいものを入れようとしていました。
そもそもキャパいっぱいのところに新しいものを入れようとしているのだから、
そもそもその時間を確保することも、継続も難しいわけです。
ここに気づけてから、僕は2つの対策を取りました。
ひとつは、不要なものを捨てて、自分の時間の中に余白を作ろうと動いたことです。
もう一つが、新しいものを続けることへのハードルをぐ~んと下げたことです。
僕はこの歳で新しいことを続け、習慣化するには長い時間が絶対に必要だと認め、
まずは意識だけでも続けることを目標としました。
読書だったら本を手に取ったらその日も継続したということにしました。
結果的に一文字も読まなくても、本を手にとって読もうとしただけでOKとしました。
まずは意識だけでも習慣を変えていこうと思ったのです。
すると不思議なもので、だんだんと本を読もうと意識することが毎日の当たり前になります。
どの時間を使ったら読めるだろうかと考えるようになり、
実際には本を手にとって読もうとする時間をどこで持とうか程度のことなのですが、
それでも意識は確実に変化しだんだんと毎日の習慣が変化していきました。
毎日少ししか出来なかったり、ぼぼ出来ていないと同じような日が続いたとしても、
それでも毎日続けていくことがまずは大事なのです。
習慣はそんな簡単には変わらないので、まずは新しいことが習慣になるまで、
とにかく意識だけでも続ける。
小さな一歩でもいいからとにかく続ける。
これをしていくと、いずれ習慣はできてきて、普通に毎日の行動が変わります。
小さな一歩でも積み重ねていったら、振り返ったときだいぶ進んだなぁと思うときが必ず来ます。
完璧をもとめず、自分の年齢的な部分も認め、
まずは毎日続けることを実践してみましょう。
きっと大きな変化が生まれます。