クレジットカードというものを覚えてから、一括でお金を出さなくても、お金が貯まるまで待たなくても、
欲しいものや、飛び込みたいものに飛び込めることを知りました。
月払いだけで見たらこれくらいなら大丈夫でしょ?のマジックにまんまと嵌りました。
自分を正当化するための言い訳の数々
歳がはなれた兄が2人いたので、兄の進学のタイミングはとっても家計が大変だっただろうなぁと大人になって思うのですが、
兄が進学のタイミングは僕がお小遣いを貰い始めたり、買い物に興味を持ち始めるタイミングと重なっていて、
でも現実問題家計はおそらくギリギリであっただろうから当然欲しいものはすぐに買える状態ではなく、
必然的に僕はほしいものを買うためにはお金をある程度の期間貯めて買うものだという常識を身につけて育ちました。
社会人になって自分でお金を稼ぐようになり、そのお金を好きに使えるようになるかと思いきや、
社会人2年目で結婚、翌年パパになり今度は僕が子どもと家族を支えるためにギリギリの家計をまわす方になりました。
お金というのはとってもシビアで、使ったら無くなるし、何かを提供したらその対価として貰えるものです。
もちろん宝くじやギャンブル、FXや仮想通貨など、幸運にもお金が一気にはいってくることもあるけれど、
基本的にはとってもシビアで、入ってくる量は提供した対価に見合うものだけだし、使った分だけ出て行きます。
欲しいものは貯金して買うもの、クレジットカードは怖いものと刷り込まれて育ってきた僕は、
互角留学の際に始めてクレジットカードを所有することになり、初めて使用し、支払し、
クレジットカードの便利さを知ります。
これは便利だとその後も使うのですが、ある時誘惑に負けてクレジットカードを限度額いっぱいまで使い、
このままでは次の支払が間に合わない、という事態に直面しました。
支払が遅れることは犯罪のように思っていて、なんだか絶対にやってはいけないものだと思っていて、
どうしようどうしようとうろたえていた時、リボ払いというのがあることを知りました。
後からリボという仕組みで、一括払いで払いすぎたから後から分割払いにできますよというサービスです。
10万円の支払が、1万円の10回払いでいいですよ、そのかわり利息もらいますねみたいなサービスです。
最初は恐る恐る使っていたのが、だんだん慣れてきて、そして歯止めが利かなくなっていきます。
これ以上はたぶんやばい、きっとまずい。
そんな気持は持っているのですが、それ以上に、
借金は返せばいいもの、今この瞬間は今しかない、
時には借金をしてでもチャレンジするべき時がある、
なんて聞こえのいい言い訳を自分にたくさんして、
実際に無理にリボ払いをしたらどうなるか、重なった負債が自分に何をもたらすか、現実的にやっていけるかなどの、
考えるべき視点、向き合うべき視点を全て無視してしまっていました。
稼いで返せばいい、きっとなんとかなる、
と言い続けてチャレンジしてきて、結果どうにもならなくなり、僕はどん底まで落ちました。
ご利用は計画的には絶対必要
当たり前のことなのですがクレジットカードもリボ払いも借金です。
借りたものは返さなければいけませんし、借りている期間には利息がつきます。
この利息小さく見えるようでとっても勿体無いものなのです。
だって何もしていないし、何も購入していないのに、どんどんお金が減っていくものだからです。
もちろんお金を借りた、借りたおかげで利息はつくけどこの体験ができたという意味では、利息も意味があるのですが、
それは手にしたその瞬間だけで、それ以降は何も得ていないのにただただお金を減らしていくものなのです。
加えてご利用は計画的にという言葉はテレビでよく目にする言葉ですが、
この言葉のもつ意味は本当に重いです。
クレジットカードなら限度額までなら最悪無計画でもお金を使えちゃいますし、
限度額の基準もとても曖昧です。
僕はたまりにたまった借金を清算するのに、
本当にたくさんのものを失い、たくさんの時間をお金を確実に実労働で稼ぐことに費やし、
フラットな状態に戻るまでに3年近くの時間を費やしました。
何か新しく挑戦したいと本気で思ったとき、挑戦できる環境にいることはとても重要ですが、
借金は確実にその邪魔をします。
借金が無ければすぐにスタートできるのに、
借金があるままスタートすることはハンデを負って挑戦するようなものだし、
借金をなくしてからスタートしようとするとその分スタートが遅れます。
借金する事が必要なことも、時があることも理解していますが、
だからこそ車や家のローンも含めて、自分がお金を出す時にはきちんと考えてほしいです。
ただ単に欲求に負けるのではなく、
計画的に、それも具体的に無理の無い実効性のある計画で借金をするべきだと実感しています。
リボ払い、ローン、クレジットカード払い、
一時的に欲求を満たせますが、絶対に舐めてはいけません。