その他(雑記)

先行者利益という言葉に騙されまくった男

僕は、先行者利益と聞くと、今がチャンス、遅れたら損をする、自分にしかこの話は来ていないなんて都合よく考えてしまう奴でした。
そのおかげで何度も痛い目を見ました。

先行者利益=後の不労所得=大金持ち

いろいろと副業にチャレンジしていく中で、情報というものの大事さを痛感します。
物販をやっていた時は、トレンドの情報をいち早くキャッチする事が大事ですし、
ネットワークをやっていた時は、周囲が知る前に情報を知っていることでアドバンテージを得られるのは事実でした。

また、インターネットでは自分だけに問いかけているように、
「限定情報です」
「期間限定」
「今回募集後は二度と募集しません」
といった希少感をかもし出す言葉が並び、本文を読み勧めると、
「今始めれば他の人より優位に立って、先行者利益を得ることができます」
のような言葉が出てきます。

そもそも失敗したり、挫折したりした原因は他にあるのですが、
当時の僕は次第に情報を先に得ること、他の人が知らない情報を知っていることが目的になっていきます。
これも結局は情報を得ることは努力して壁を越えるよりは楽だったからなのですが。。。

先行者利益の話には必ず決まり文句があり、
「今始めれば周囲に差をつけることができ、それは不良所得のようになり、あなたはお金持ちになれます」というもの。
その例えでよく出てきたのが携帯電話の電波塔の話で、
携帯電話が無かった頃に電波塔に先行投資した人は今不労所得を得てお金持ちになっている
というものでした。

この話は僕にとって衝撃で、先行者利益を得れば同じようになれるという錯覚をおこしていました。

冷静に考えたら分かる話

完全に勘違いしていて、さらには膨れ上がった負債を一気に取り返そうとしていた僕は、
先行者利益の話に乗っかりまくり、そして搾取されまくりました。
次こそは次こそはと、もう余力がなくなるまで突っ込みました。

冷静に考えれば分かることだったのです。
メールでくる先行者利益の話は、同じメールが何万人にも送信されているし、
自分の友人知人が持ってくる先行者利益の話は、
自分の友人知人が先行者の位置にいることが自然かどうか冷静に分析すれば分かることだったのです。

有り得るわけが無い、
もし本当に稼げるなら人に教える必要が無い、
知人が情報の源流にいる可能性はきわめて低い、
冷静に考えたら否定ポイントがとてもたくさんあり、気づきそうなものですが、
残念ながらこういう時は気づかないフリをしてしまいます。

そうです、気づかないフリをしてしまうことが実は大問題で、
これがなぜかと言うと冷静に判断できないような状態で、
そしてどうにか状況を改善したいという想いが根底にあるのです。

先行者利益は存在します必ず。
でもそんな先行者利益はごくごく一部の人しか享受できないし、
決して安売り情報のように簡単に回ってくるものではないんです。

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