やめるにもいろいろありますが、
今回お話しするのは「自分がやると取り組んで頑張ってきたことをやめる」というお話です。
うすうす気づいていた「これは無理だな・・・」という気持ち
僕はネットワークビジネスを約2年実践していました。
きっかけは知り合いから誘われたというものだったのですが、その内容にとてもワクワクして、そして当時は家計が火の車だったのでもしかしたらこれで大逆転できるかも・・・という甘い考えから始めました。
ネットワークビジネスと聞いてもピントこない人もいるかもしれませんが、「久しぶりの知り合いから急に連絡が来て、なんか商品とかを勧められるねずみ講っぽいやつ」と言われたらなんとなくイメージできる人も多いのではないかと思います。
僕自身も最初はこういうイメージを持っていたのですが、話を聞いてみたら「おっ!これは!」と思ったんです。
最初に持っていた疑念は消えていき、どんどんハマり、本気で取り組むようになりました。
やり方を学び、愚直に実践を繰り返していたのですが、残念ながら僕は結果が出ませんでした。
結果が出ない原因は必ずあるのに、僕はそこをきちんと見ようとせず、
自分のやり方が悪いんだ
自分の本気度が足りないんだ
まだまだ声をかけてる人数が足りないんだ
というそれっぽい理由を並べ、どんどん活動に力を入れていきました。
半年、1年と経っても結果はほとんど出ず、増える借金に嵩む出費。
でも行動している気にはなれるし、仲間とミーティングと言う名目でワイワイするのが楽しかったんです。
当時の僕はワイワイ楽しんでいる場合じゃなかったし、うまく言っている人は基本をきっちりと守り、
成果が出るまでは楽しむなんてしていなかったのに、
僕は現状改善のために動いている自分に酔っているような状況でした。
さすがに1年半近くになると、これは無理かも・・・なんて思うようになるのですが、
ここまで続けてやめるということが、なんとなく駄目な気がして、
そして一緒の時期に始めた友達は成果をだしていたので、
なんとなく振り切れず、諦めきれず、ダラダラとやめれずにいました。
隠していた本音に目を向けてみる
最初は純粋に成果をだしてお金を稼ぐために始めたのに、時間が経つにつれ稼ぐために動いている感じに満足するようになっていました。
あたりまえですが、確実にお金を稼ぐならバイトするのが一番です。時間を捧げてその分の対価として給料が必ずもらえます。
そんな当たり前のことも見えないフリをして、僕は結局楽して儲けたかっただけだったんです。
このことを認めるのはとても大変でした。
もし続けていたらある日すごい人とめぐり合い、大きく稼げるかもしれない。
このまま続けていたら事業が大きく発展し、結果として稼げるかもしれない。
やめるということは全てを否定することのように思えました。
だけど僕はやめる決心をします。
もちろんもう続けていられる状態ではなかったというのも一つの要因ですが、
そもそも自分は本当にこの仕事がしたかったのか?という自分への問いかけに対し、正直な気持はNOだったことを認めました。
自分の気持を最優先にする決断をこの時したことは、今振り返ると自分にとって大きなターニングポイントで、
この決断以降僕の人生は大きく変わっていきました。
やめるっていう選択肢もあっていいんだなぁと思った出来事です。
自分の意思でやめるということは、物事を投げ出すような感じがします。
努力せず、すぐに諦めて、次から次へと手法を変えることはあまりよいことではありません。
だからと言って冷静に自分を顧みず、無理して続けるのも必ずしも良いとはいえないと思います。
期限を切ったり、自分の中でこれが出来なければやめようというよな基準を設けてみたりして、
その時点できちんと結果を見つめ、そこからの選択肢として「やめる」という選択肢もあっていいと思います。