消費者金融のCMにご利用は計画的にとありますが、借金をする時は本当に計画的に行わないと痛い目をみます。
安易な考えでは泥沼に嵌りますし、その場しのぎの借金はさらなる借金を呼びます。
さらにその借金が秘密の借金であった場合は、もう泥沼への急降下の道に片足を突っ込んだようなものなのです。

問題解決を先延ばしにし、その場しのぎばかりしていた

僕がクレジットカードを多用し、リボ払いを多用し、キャッシングを多用するようになったのは様々な問題が原因なのですが、
大きな原因のひとつが根本的な原因に目を向けずに、その場を乗り切るためだけの対策ばかりしていたことにあります。

一般的にクレジットカードや借金をする人は、その時点でお金が足りないからするわけです。
会社の倒産や不景気の余波、リストラなど致し方ない場合もあるかと思うのですが、
当時の僕はきちんと給料を得ていたし、ボーナスもあり、なんなら決算手当てが出るような会社にいました。
上を見たらキリは無いけれど、それ相応に収入を得ていました。

ではなぜお金が足りなくなったか？

全ては現実を見なかったことと、そしてきちんと話し合うべき人と話し合わなかったことが原因です、

お金に関して無頓着で、多少副業でお小遣い稼ぎが出来ていたこともあり、
どんどんお金に関して考えが甘くなっていました。

なくなってもまた稼げばいい。
給料は入るし、最悪ちょっと我慢すればいい。

さらにはちょうどこの頃仕事で理不尽な事に多々遭遇していたので、
休みの日くらいちょっと気分転換しようとか、
ストレス発散だ～とかで結構贅沢にお金を使っていました。

一度緩んだ金銭感覚はなかなか戻すのは容易ではなく、
僕は結局そのおかしい金銭価格のままお金を使い、足りない分を借金でしのぐという風になってしまいました。

きつい現状をカミングアウトできなかった

借金でしのいでいたことも問題なのですが、
一番の問題はその借金をしているという事実を元嫁に一切話すことが出来なかったことでした。

話したら言い争いになるのは目に見えているし、
自分で自由にお金が使えなくなってしまうし、
何より争うことが本当に嫌いだったので、一切話をしませんでした。

金額が小さいうちは、どうにかなりました。
今月作った借金を翌月の給料でどうにかすることができたからです。

ところが人間ていうのは本当に弱い生き物で、
誘惑にわりとすぐに負けてしまう生き物です。

できれば辛いことは避けたいから元嫁には何も言わず、
かっこつけれるならかっこつけたいなという気持ちは常にあり、
外食や旅行で家族が喜ぶなら無理してでもやってあげたいと思ってしまい、
無謀なお金の使い方をするようになりました。

借金の金額が小さかったのが、どんどん大きくなり、
そして普通に払えなくなってくるとそれがリボ払いになっていきました。

返せない借金を他の借金で返すという風になってしまったらもう最後です。
あとは雪だるま式に借金は増えていきました。

たらればの話になってしまうのですが、
まだ事態が深刻になりすぎる前にきちんとカミングアウトできていたら・・・
きちんと元嫁と話し、自分の非を謝り、現実的に一家で乗り越えるようにできていたら・・・
家計が苦しいときはカッコ悪くても、今お金が厳しいからそれは出来ないと言えていたら・・・

全ては後の祭りですが、本当にそう思います。

家族なのにこういう話をすることが出来なかったのは、
もともと破綻する可能性がたくさんあったことだとも思います。
でも一方で家族だからこそ、困難が起きた時にきちんと話し、きちんと向き合い、
お互いの感情をぶつけ合い、話し合いをして方向性を決めることが必要なんだと思います。

秘密は一つの不安になります。
ましてその秘密の内容がお金であれば、
その秘密を守り通すために間違った判断をしてしまいやすいです。

お金に関してはシビアすぎるくらいでちょうどいい、
そして家族とは何でも言い合えるような仲でないと一生続けるのは難しい、
本当に今そう思っています。