社会人になって自分で稼ぐようになり、毎月の給料の中でやりくりをする生活。
その場合に一つ一つのお金の使い方にはそんなに目を向けることはなくなっていきます。
いくら残るか、いくら使えるかだけにフォーカスし、
果たしてこの使い道は正しかったのかという点はだんだんと考えなくなっていきます。
基準がないお金の使い方をしていると、お金は逃げていく一方で、
基準を持ったお金の使い方をしていると、お金はどんどん集まってきます。
消費・浪費・投資
お金の使い方を区分分けしたとき、それは消費・浪費・投資の3つにわけることができます。
明確な意味はさておき、
消費・・・生活していくうえで必要不可欠なものに使うお金
浪費・・・なくてもいいものや、必要不可欠ではないけれどあったらいいなというものに使うお金
投資・・・先に繋がるものや、自分自身の成長につながるものに使うお金
とザックリですが僕は考えています。
先に書きますと、お金の使い方は僕はものすごく下手でした。
あればあるだけ使う、その場の雰囲気で使う、甘い考えで使う、世間体や見栄のために使う、無い袖でも強引に振って使う・・・。
書いていて最低だなと自分でも思いますが、これを悪気があるわけではなく普通にやってしまっていました。
ストレスが非常にかかる環境にずーっといてしまったとはいえ、あまりにも考えなさすぎでした。
さらには自分は大きく稼げる奴だと、月収100万円は近い未来にやってくるという根拠のない自信を持ってしまっていて、
そんな不安定すぎる根拠なのに、使う金額は大きいというアンバランスをずっと続けていました。
それは借金苦になるよね・・・という感じです。
お金についてきちんと考え、向き合い、使えるようになったのは、どん底まで落ちてお金の大切さを本当に理解した後なのですが、
理解したらお金が増える仕組みが分かった気がしています。
その仕組みは実はすごく単純で、入ってくるお金の量の中で、消費の分は確実に確保し、残りの分をどう使うかであり、
浪費してしまうその根拠は何なのかを見つめることでした。
また、身の丈に合わない投資はするべきではないし、一方で投資しないと大きな変化はないということも真実だとわかりました。
お金は大事にしましょう、お金を貯めましょう、将来に備えてお金の使い方を考えましょう・・・などなど、
なんとなく無駄使いせずにお金貯めるのが良いんだなぁ程度の知識の人がほとんどで、
現状使えるお金の中で次の給料までやりくりをどうするか、どうやってイベントごとを乗り越えるかということでいっぱいいっぱいの人の方が多いのが現実だと思います。
余裕なんて全然ないし、貯金も投資もしたいけどそんなところまで手が回らないというのが本音かもしれません。
すぐじゃなくてもいい、今すぐ理解して行動に移せなくてもいい。
まずは自分のお金の使い方に関して見つめてみよっかなぁなんて思うだけでいいのです。
まずは浪費を減らしていくこと。浪費してしまう背景にあるものとは・・・
僕たちはお金に関する教育をほとんど受けて育ってきませんでした。
お金の性質なんて考えないでも生きていけるし、お金を使うことと自分の心が満たされていることに大きな関係があるなんて言われても、
まったくピンとこないと思います。
それよりも今あるお金で、どうやって毎日暮らしていくかということこそ重要という価値観が一般的だと思うので、
まずは簡単なことから始めていきましょう。
最初は意識するだけでOKです。
自分が月に得ることができるお金の量を知り、
生きていくために最低限必要な消費の量を知り、
特に無理をせず普通に暮らすだけだと、どれ位の量が残るのかを知ること、これが第一歩です。
そして浪費してしまうことは絶対にあります。浪費=悪ではなくて、浪費しちゃうよね人間だものくらいで考えていて大丈夫です。
その代わり浪費しちゃったときの心情に関し目を向ける癖をつけるようにしましょう。
僕の場合ですが、街を歩いていてなんだか周囲を見回し寂しく虚しくなって、打ち消すように爆食いしたり、
仕事上で過度のストレスを受けて、それを紛らわすためにやけ酒したり、
自分の理想の生活や他人からの目を気にして、見栄のためにカード使用を乱発したり・・・
自分の不足感を埋めるためや周囲から自分がどう思われるかというだけが根拠だとわかりました。
さらには僕の場合は支出が収入を大きく上回っていたので、いろんなことを理解することや、
そもそも生活を元に戻すことにとても時間を要したのですが、
でもこのお金の使い方「消費・浪費・投資」をきちんと腹落ちさせ、自分のお金の使い方に反映させてから、
本当に僕の生活は変わりました。
習慣や長く染みついた考えはなかなか変えるのは難しいものです。
なので、まずは意識するところから始めてみましょう。